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ノリス・パッカード

ノリス・パッカード

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個性的な髪型のジオン公国軍大佐。大恩あるサハリン家に絶対の忠誠を誓い、ギニアス・サハリン少将の元で副官を務める経験豊かな軍人。アプサラスの開発に没頭するギニアスを軍令面で補佐代行する。

高級将校クラスの地位にありながらモビルスーツ・戦闘機の操縦技術も超一流で、黒いカスタムのノーマルスーツを着用して自ら出撃する事も多々。また部下からの信頼も篤く、その心には優しさと強さを秘め、常に健気なアイナ・サハリンに対しては忠誠心以上の父性愛にも似た感情を寄せており、彼女のためならば自らの命も投げ出す覚悟だった。

第3話にて06J型ザクIIで出撃し、シロー・アマダ陸戦型ガンダムと互角の勝負を演じたほか、第7話ではドップを操縦しジェット・コア・ブースターを撃墜、物語終盤の第10話「震える山(前編)」では鉱山基地防衛戦に於いて空襲するジェット・コア・ブースター部隊を相手にグフ・カスタムのヒートワイヤーを駆使した見事な空中戦を展開している。一旦、補給に戻った際にケルゲレンの脱出を願うアイナの優しさを汲み取り、愛機のグフ・カスタムに再び搭乗、死を覚悟して単独で出撃する。鉱山基地砲撃のため、たまたまケルゲレンの予定進路上に展開していた3機の量産型ガンタンクを破壊するために、直衛の第08小隊との戦闘に突入した。ガンダム3機と3機の量産型ガンタンクが相手という圧倒的不利な状況にもかかわらず、巧みに裏をかいて量産型ガンタンク2機を連続して撃破。文字通り鬼神の如き戦いを見せ、第08小隊を手玉に取った。その後シローの乗るガンダムEz8との一騎討ちとなり、一旦はヒートワイヤーからの電撃によって制御不能に追い込むも、パイロットがアイナの想い人のシローと知って動揺した隙を突かれ反撃を食らう。最後はビームサーベルを構えるEz8の懐に飛び込み、自らの戦死も辞することなく見事に最後の量産型ガンタンクを撃破し、任務を全うするという壮烈な最期を遂げた。敵ながら見事なノリスの最期にシローも自らの敗北を認めざるをえず、彼の機体に向かって敬礼をしている。しかし、その後皮肉にもギニアスが起こしたある行動により彼の願いが叶うことはついになかった。

小説版では部下2人を含めたグフ・フライトタイプ3機でビッグトレーを撃破する作戦を敢行。こちらも同じく最後はEz8のビームサーベルにコックピットを裂かれつつも、ヒートサーベルを投げつけビッグトレーを撃破した。

任務に忠実な誇り高い武人でありながらも、アイナに想い人がいる事を見抜いたり(「職業軍人の道を選ぶまでは」という台詞から多少の恋愛経験もあると思われる)、アイナから「親代わり」と言われてはにかんだりする等、意外な一面も見せた。また終盤の戦闘で見せた圧倒的強さも相俟って(テリー・サンダースJr.も一目見て「こいつはエースだ」と警戒するほど)、キャラクターとしての人気も高い。

ノリス自身の人気も然る事ながら、彼がランバ・ラル以来絶えて久しかったグフに搭乗するエースパイロットであったことと、「震える山・前編」での八面六臂の活躍により、それまでOVA作品や戦記作品では主役同然に扱われていたザクドムに比べ、今ひとつ陽の目を見なかった感のあるグフが再評価される一つの契機となり、以降のシリーズではグフをエース専用機として扱うことが多くなった。

搭乗機