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モスク・ハン

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分厚い唇と、オレンジのユニフォームが印象的な、地球連邦軍の技師で電磁工学の新鋭。

ブラウ・ブロとの戦闘で、駆動系がアムロ・レイのニュータイプとしての鋭敏な反射神経に追いつかなくなり、オーバーヒートを起こしたRX-78-2 ガンダムに対して、「電磁気で包み込むことによりメカニック間の緩衝を打ち消し、各関節の駆動を理論上無限大まで速くすることができる」という彼の理論に基づく、マグネット・コーティングを施した。この処理によってガンダムのスピードは通常の3倍速くなったためアムロの超絶な反応にも対応可能となり、それまで強敵だったシャア・アズナブルを完全に圧倒し、エルメスとも互角に渡り合えるようになったという意味で、重要なターニング・ポイントとなった。

感謝するアムロへ、今回の処理によって機体が活躍するかどうかよりも、データ取りの方が主目的である旨の本音をつい洩らす、根っからの技術屋。

テム・レイ設定画を流用した数少ない「非・安彦デザイン」キャラクターの一人。小説版にも、やはり新進気鋭の工学博士として登場し、ガンダムにマグネット・コーティング処理を施す。TV版との違いは「処理以降のガンダムが以前の2倍のスピードとパワーを手に入れた」ということ、「カラーリングもトリコロールから地味なグレー単色へと変化しG-3ガンダムと呼ばれている」ということの2点である。

なお、劇場版III『めぐりあい宇宙編』ではソロモン攻略戦後いつの間にかガンダムがマグネット・コーティング済みになっており、彼の出番は全く無かった。技術屋としての立場しか頭に無いという彼の立ち位置は、劇場版で台詞が増えたセキ大佐が受け継いでいる。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、外見が一新され寝癖のついた頭をもつ茫洋とした巨漢に描かれている。見た目よりは心遣いは細やかで、父テムを失ったアムロを慰める一方で、巨体ゆえにカツ、レツ、キッカたちからは怖がられていた。その後、戦線から外されたアムロの子供じみた愚痴を罵りながらもガンダムの性能向上に尽力し、AMBACのための検査で過度の電流のフィードバックに感電に遭いつつ、見事アムロの満足のゆく性能に完成させた。