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サスロ・ザビ

サスロ・ザビ

サスロ・ザビ

彼の設定はアニメの準備稿には存在したものの、劇中にはその名は存在せず、世間一般には小説版で初めて名前が登場した。また一説には安彦良和のキャラクター原案のラフスケッチが一部ファンに流出し、そこから生まれたキャラクターともいわれる。後のギレン・ザビドズル・ザビの原型となるらしいスケッチ画が残る。

一年戦争時には既に死亡していたため、アニメの『機動戦士ガンダム』作中には登場せず、小説版でも政治家としての能力が高かった旨が語られるのみで、その人物像は長い間不明であった。

在命中のサスロ・ザビは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の「シャア・セイラ編」で初登場。そこで描かれる外見は、ギレンの目つきの悪さとドズルの屈強な体格を併せ持つ感じである。彼はムンゾ国民運動部長としてマスコミを牛耳り、世論操作などを行っていたとされる。仕事ぶりは非常に良かったが、ジオン・ダイクンの遺児を取り逃がした妹キシリアを殴り、それを咎めたドズルにもしつこく文句をいうなど、性格面においてもギレンの傲慢さとドズルの粗暴さを併せ持つという負の側面が強い。

ダイクンの葬儀の際、テロにより乗車を爆破され暗殺されたとされている。同行していたドズルは兄弟を守れなかったという後悔の念から、末弟のガルマを溺愛するようになった。また、彼の特徴である顔の傷はその時に出来たものであるという説がある。『THE ORIGIN』劇中では、この暗殺は彼に怨恨を抱いたキシリアの仕業と思わせる描写がなされているが、真相は定かではない。マスコミ操作により、世間ではザビ家と対立するジンバ・ラルの謀略と思われていた。なお、サスロの死に対して、ドズル以外のザビ家の面々は悲しむ素振りすら見せなかったことから、その高慢な性格ゆえ家族からも疎まれていたようである(というより、ドズル以外のデギンの子供達は、身内の誰が死んでもろくに悲しむ素振りを見せていない)。ドズルは死後も彼を偲んでおり、「パーティーなどの派手な行事に参加するのは嫌になった」と語っている。妻子については不明だが、ドズルの子ミネバが戦後のザビ家唯一の血筋であった事から子供はいなかったと見られる。