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ラウ・ル・クルーゼ

ラウ・ル・クルーゼ

ラウ・ル・クルーゼ

ザフト軍クルーゼ隊の指揮官。普段は仮面で素顔を隠しているため「仮面の男」と呼ばれる。ナチュラル。
コズミック・イラ46年にアル・ダ・フラガのクローンとして誕生する。幼年の頃ムウ・ラ・フラガとも対面している。自分を生み出した事を憎み、後年アル・ダ・フラガを殺害している。
その後はザフト軍のエリートパイロット(赤服)として活躍。その際、後にプラント最高評議会議長に就任する遺伝子工学者ギルバート・デュランダルに出会い、地球連合の管轄していたと思われる研究所では、自分と同じアル・タ・フラガのクローンとして生み出されたレイ・ザ・バレルを保護し、引き取っている。
コズミック・イラ70年2月22日の世界樹攻防戦では、モビルスーツでモビルアーマー37機・戦艦6隻を撃破。その功績を称えられネビュラ勲章を授与される。また、この時期すでにクルーゼは、テロメアの短さ故に老いていく自らの素顔を仮面で隠していた。さらに同年6月2日、ジン・ハイマニューバに搭乗し、グリマルディ戦線で地球連合軍第三艦隊を壊滅させるなど、まさにトップガンとして獅子奮迅の活躍を見せた。ちなみにこの戦いで、メビウス・ゼロ部隊所属となっていたムウと交戦し、以降、双方長きに渡る因縁の存在となる。その驚異的な優秀ぶりから、周囲のザフト兵達の中には、彼の実力や功績に激しい嫉妬を抱く者も数多かったらしいが、彼が実はナチュラルであった事に気づく者はいなかったようである。ちなみに、クルーゼがナチュラルである事は、パトリック・ザラをはじめとする急進派議員達によって隠蔽されていた。(ギルバート・デュランダルとレイ・ザ・バレルしか知らなかったとも言われている。)
コズミック・イラ71年1月25日、地球連合軍の最新型機動兵器Gを奪取するためクルーゼ隊を率いてヘリオポリスに侵攻、アスラン・ザラたちに五機中四機のGを奪取させた。その際ムウ・ラ・フラガのメビウス・ゼロとシグーで交戦。決着は着かなかったものの、モビルスーツの優秀性も相まって、終始優勢を保った。
いつの日か、人類そのものを憎悪するようになったクルーゼは、プラントと地球の戦争を殲滅戦にすることを目論んでいた。オペレーション・スピットブレイクの標的地がパナマではなく、アラスカの地球連合軍統合最高司令部(通称JOSH-A)であることを連合に漏洩し、ザフト軍壊滅という事態を招来した。さらに秘密裏にザフトの最新鋭モビルスーツであるフリーダムとジャスティスのデータ(すなわちNジャマーキャンセラーのデータ)を入手し、フレイ・アルスターを使ってブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルに送った。これにより地球連合軍はプラントへの核攻撃を開始し、その報復としてプラント最高評議会議長パトリック・ザラは、ガンマ線レーザー発射兵器ジェネシスの使用を解禁するなど、両者の戦争は、まさにクルーゼの望む最終戦争の様相を呈した。
最終決戦である第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてクルーゼはプロヴィデンスを駆り、その圧倒的な戦闘力で幾多の敵機を撃破し、ムウ・ラ・フラガのストライク、ディアッカ・エルスマンのバスターも退けた。しかしキラ・ヤマトのフリーダムと互角以上の戦いを繰り広げたものの、フレイの死をきっかけに SEEDを発動させたキラに敗れ、ジェネシスもアスラン・ザラの活躍によって破壊され、彼の野望は潰えた。最後は、暴走するジェネシスのγレーザー砲の光に焼かれ消滅する。
キラに討たれる最後の最後まで、苦痛に満ちた自分という生命を生み出した世界を憎悪し続けていたが、ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUSでは、死を迎えようとする兄弟のレイの前に魂として現れ、仮面をはずした素顔で温かい笑顔を見せた。

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