地球連邦軍の試作型汎用モビルスーツである。コードネームはガンダムゼフィランサス。物語前半の主人公の機体である。コードネームの「ゼフィランサス」は、同名のヒガンバナ科の植物から付けられている。花言葉は「清き愛情」など。
一年戦争で非常に高い戦果を挙げたRX-78ガンダムをベースに改修・設定変更され、汎用人型兵器としての性能を極限まで引き出すことをコンセプトに開発されたMSである。アナハイムの先進開発事業部「クラブ・ワークス」が本体の開発を担当し、コア・ファイターはAEハービック社が開発を担当した。ガンダム開発計画発動より2年後の宇宙世紀0083年9月29日、フォン・ブラウン市にあるアナハイムのリバモア工場においてロールアウトした。
当初、アナハイム所属のパイロットのニール・クレッチマンがテストを担当する予定だったが、ジェネレーターのテスト中の事故により死亡、急遽連邦軍パイロットが担当することとなった。
この機体は四肢の構造に新しい設計思想を採用している。これまで四肢の駆動は本体側から行われてきたが、これを四肢側からの駆動に改めている。腕部に関しては新しいコア・ブロック・システムを採用したことにより本体側に機構を組み込むことができなかったことも影響している。これらの設計思想はのちにムーバブルフレームへと発展し、以後のMS開発への礎を築いた。
性能実験のため、ガンダム試作2号機とともにトリントン基地に搬送されたが、ジオン軍残党による襲撃により2号機を強奪され、その追撃作戦に投入された。宇宙に上がった後、シーマ・ガラハウの艦隊との交戦で、地上用装備のまま出撃を強行し大破。宇宙戦闘仕様に改装され、フルバーニアンとなった。