ド・ダイYSは、ジオン公国軍の開発した重爆撃機。機首に8連装対地ミサイルランチャーを装備。なお最近の記事ではあまり見られないが、以前は「要爆」(要撃爆撃機)という独自のカテゴリーに分類されていた。
YS型は機体前面に8連装ミサイルランチャーを装備する爆撃機であり、フラットベッド型(貨物室を持たず、機体上面に貨物をむき出しで固定する)輸送機でもある。機体上面から吸入した空気を下面から噴出しすることでVTOLが可能になっている。また、最前線での戦術輸送を考慮して多数のロケットブースターを備えており緊急離陸が可能。
機体が大きく、重量に比べて推力に余裕のあるエンジンが搭載されておりペイロードに余裕があったため、そこに目をつけた軍司令部は機体上部にモビルスーツを乗せ、戦場までの輸送や降下した大気圏突入カプセルからの回収などの任務を行わせる事となる。
更には(パイロットの熟練は必須だが)MSを乗せたままでも戦闘を行うことが出来ることが発見され、MSの行動範囲の拡大、MS・爆撃機両者にとって不得手であった対空戦闘が可能、ドダイYSに被弾時でもMSが即座に離脱出来るなど有用性の高さから、ザクIIやグフなどが搭乗し、前線で運用された。またグフの固定武装が空中戦において非常に有効活用できたため、グフは製造の時点でドダイとのリンクプログラムを搭載してあった。本来中隊長用アンテナとされる額のツノがグフに標準装備されているのはこのためであるという設定も存在する。 連邦の空中輸送部隊にとってこのドダイとMSの連携は大変な脅威で、撃墜されたミデア輸送機もかなりあったとされる。
以後モビルスーツ輸送・空中戦闘のための補助機体はサブフライトシステム(SFS)と呼ばれ、広く利用される事となった。