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ZGMF-X10A フリーダム

ZGMF-X10A フリーダム

ZGMF-X10A フリーダム

パトリック・ザラの指示のもと、国力・物量に劣るザフトが、単機で多数の敵を相手に圧倒的戦闘力を示しうる、対地球連合の切り札として開発した、殲滅型対モビルスーツ戦用機。オンリーワン生産されることを前提[要出典]に、奪取したG兵器のデータをも注ぎ込み完成された。兄弟機であるZGMF-X09Aと共にC.E.71・4月1日にロールアウト。同日、プラント最高評議会議長に就任したパトリック・ザラにより、「ナチュラルに“正義”の鉄槌を下し、コーディネイターの真の“自由”を勝ち取る」旗印として、ZGMF-X09Aは「ジャスティス」、本機ZGMF-X10Aは「フリーダム」と命名された。ところがフリーダムはプラント前最高評議会議長シーゲル・クラインの娘ラクス・クラインにより、キラ・ヤマトの手に渡り、以後、三隻同盟の中核戦力として活躍した。ジャスティスの搭乗者としてアスラン・ザラが予定されていたのに対して、フリーダムに誰が搭乗する予定となっていたのかは定かではないが、特務隊の人間か、ザラ派ナンバー2で国防委員長エザリア・ジュールの息子イザーク・ジュールが有力視されていたといわれる。
頭部のV字型ブレードアンテナやツインアイなど、全体的な外見は従来のザフト機とは異なり、G兵器と似通っている。PS装甲起動時のカラーリングは白、黒(濃紺)、青を基調としたトリコロール。頬の装甲は、ジャスティスと同じくグレーにフェイズシフトするのが特徴。額にはイタリア語で10を指す「DIECI」の文字がある。
最大の特徴は、動力源として核エンジンを搭載している点である。事実上無限ともいえる、核エンジンからの電力供給は、兵装の大幅な出力向上と、従来機を遥かに上回る稼働時間延長を両立し、PS装甲をダウンさせることは無い(しかし、弾薬、推進剤、酸素などには限りが有るため、稼働時間を無制限とすることはできない)。核エンジンの安定稼働を実現するため、Nジャマーの効果を打ち消すNジャマーキャンセラーおよび、それらを制御する新型OS「G.U.N.D.A.M.COMPLEX」(Generation Unsubdued Nuclear Drive/Assault Module Complex=核駆動を使った世代の強襲モジュール複合体)が搭載されている。これはフリーダムのみならず、ジャスティスなどの同系列の機体の共通点である。
本機は核エンジンのアドバンテージを最大限に生かすべく、大出力のプラズマ収束ビーム砲とレール砲を2門ずつ搭載しており、これに右手に装備されたビームライフルを加えたフルバーストは絶大な破壊力を有し、従来のモビルスーツからは考えられないほどの大火力を有する。これらの火器を統合管制する「マルチロックオンシステム」は、パイロットの能力によって複数の敵機を同時に狙い撃つことが可能で、40機以上の目標に対する同時攻撃を可能としている。
背部のメインスラスターはその推力のみで大気圏内での高速・長距離飛行を可能とする大推力のもので、さらに背部に備えた計10枚のウイングを広角展開することで「ハイマット (High Maneuver Aerial Tactical) モード」と呼ばれる高機動空戦形態を取る。これによって大気圏内では空力制御、無重力下では重心制御を行うことができ、スラスターの推力と合わせて驚異的な運動性能を発揮する。この翼状のデバイスは放熱板の役割も兼ね備えており、大出力の火砲を多数搭載するフリーダムの信頼性向上にも一役買っている。
コックピットは機体の動きと連動して回転するものを採用、全周囲モニターとマルチロックオンシステム対応の球体型立体表示パネルが搭載され、機体のポテンシャルを最大限に発揮できるよう工夫されている。多数の新技術の投入によって、C.E.71時点のモビルスーツでは最高級の性能を獲得した本機だが、その分制御も複雑になり、並みのコーディネイターでは扱いきれないほどの操縦難易度となった。コーディネイターの中でも特別な操縦センスを持つパイロットが必要とされたが、本機を奪取したキラ・ヤマトの操縦により、その性能は最大限に発揮された。

型式番号 ZGMF-X10A
全高 18.03m
重量 71.50t
装甲材質 フェイズシフト装甲
武装 MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲×2
MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル×2
M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲×2
MMI-M15 クスィフィアス・レール砲×2
MA-M20 ルプス・ビームライフル
対ビームシールド
主な搭乗者 キラ・ヤマト