地球連合軍が先行開発されたG兵器のデータを基に開発した機体で、ナチュラル用のオペレーティングシステムが搭載されている。
この機体は変形機能を持つX300系のフレームを使用しているが、同系列のイージスと異なり変形機構そのものは簡素化された高機動強襲用MSである。
イージスとは違い大気圏内での戦闘を意識して開発されたため、MS形態でも単体での自由な飛行が可能なだけでなく、MA形態時には飛行能力のないMSを運搬できるように背部にはフラットスペースが確保されている。本編ではオーブ出兵時にカラミティを載せて運んだり、載せたまま攻撃したりなど絶妙なコンビネーションを見せてくれた。さらに、変形機構がシンプルになっているため一瞬ともいえるほどの短時間でMSからモビルアーマー(MA)に、あるいはその逆に変形できるのでMA形態で相手に接近し、その目の前で変形、攻撃するなどの戦法を採ることが出来る。
レイダーは1機ずつ、確実に敵を葬り去る戦法と得意とする。そのためにまずMA形態に変形してその高機動力で敵を混乱させつつ接近、すぐさまMS形態に変形してMS形態ならではの強力な武器で撃破、再びMA形態に変形して離脱するというまさにレイダーの名にふさわしい一撃離脱戦法を得意とする。それは武装を見ても分かるように「ツォーン」や「アフラマズダ」は射撃武器でありながら射程が短い。これも敵機を確実に捕らえて至近距離から発射するコンセプトに作られているからである。
本機には初期のGAT-Xシリーズに採用されていたフェイズシフト装甲(以降PS装甲)を改良したトランスフェイズ装甲が採用されたことにより、電力消費量が抑えられ、稼働時間が拡大されている。また、武装においてもとどめを刺すために使う「ツォーン」や「アフラマズダ」以外はビーム兵器を採用しておらず、ロングレンジで使用できる「ミョルニル」も言わばトゲの付いた鉄球なのでエネルギーをあまり消費せず、稼働時間の延長に貢献している。