複座型となっており、2人で運用される。ウァッドとは「WALKING DUMPLING」の略。脊髄型のガイドレール「スパイン・フレーム」構造を持ち、上下半身をガイドレールで繋ぎながら分離させることができる。独自の武器として、電流を流し敵機の動きを止める十手状の「ジョイントバスター」を持つが、本来は対人掃討用に設計されているため、MSが相手では分が悪かった。ミリシャ側からは「アルマジロ」と呼ばれる。
地球へと帰還を進めるディアナ・カウンターの主力モビルスーツとして登場。劇中で初めて撃墜されたモビルスーツでもある(ウォドムは小破が多かった)。低い全高と特異な形状から、劇中ではMSとは思えぬ奇怪な動きで走り回り、小動物のような愛らしさをも見せていた。目立った戦績を挙げてはいなかったが、歩兵部隊のトラックに倒されたり、弩の直撃で撃破されたりと、面白いやられ方をしていたため、印象深い機体である。
ミリシャ側に鹵獲された機体は赤系統の色に再塗装され「アルマジロ」としてウィルゲムに搭載され、主にメシェー・クンが搭乗し、戦闘よりも情報伝達や荷物輸送などで活躍している。