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GX-9900 ガンダムX

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第7次宇宙戦争において、旧地球連邦軍の切り札として開発されたガンダムの1機。一撃でスペースコロニーを撃滅可能なサテライトキャノンを装備した、戦中最強のMSである。その威力ゆえに機体のセキュリティ管理も徹底しており、起動するには「Gコン(Gコントローラー)」と呼ばれるコクピット右側の操縦桿を兼ねた専用のキーデバイスを必要とする。

MS単体としての基本性能も高く、堅牢なルナ・チタニウム合金製装甲と、陸・海・空・宇宙を問わない高い汎用性を持つ。一説には、サテライトキャノン以外にも複数のオプション装備が存在したとされる。

宇宙革命軍の切り札である地球への「コロニー落とし作戦」を阻止するために実戦投入されたが、サテライトキャノンの威力を恐れた革命軍は作戦を強行し、結果的に地球生命の大半を死滅させた元凶となる。

GXは計3機が製造されたが、その内ジャミル搭乗の2号機(NT-002)は大戦末期の戦いで大破・放棄され、3号機(NT-003)も何らかの理由で破壊されたとされる。唯一、1号機(NT-001)のみは戦後も無傷のまま残存し、旧連邦のとある廃棄工場内に放置されていた。そして戦後15年が経過したA.W.(アフターウォー)0015年、NTの少女ティファ・アディールを守るべく追っ手から逃れて来た少年ガロード・ランによって発見され、彼の搭乗機となる。なお、2号機は後に新連邦軍によって回収され、後継機GX-9901-DX ガンダムDXの開発母体として利用された。

更に9年の月日が経過したA.W.0024年、ローレライの海で黒く塗装されたGXがサルベージされるが、破壊されたはずの3号機か、あるいは公式に存在しない機体であるかは不明。

サテライトシステム

サテライトシステムとは、月面の太陽光発電施設から送信されるスーパーマイクロウェーブを、背中にX状に展開された4枚のリフレクターで受信し、機体や火器の稼働エネルギーとするシステムである。そしてこのマイクロウェーブのエネルギーを、直接ビームに変換して砲撃する武装がサテライトキャノンである。サテライトキャノンの威力は絶大であり、大戦中はGX1機とビットMS12機の一斉砲撃により、多数のコロニーを破壊している。

リフレクターにはエネルギー貯蓄機能があり、受光部からエネルギーを放出することで推進力としても利用できその際は受光部を後ろに展開した飛行形態「ホバーリングモード」に変形し、受光部やサテライトキャノン砲身の角度を変えることで速度や姿勢の制御を行う。またバックパックを介し武装にエネルギーを供給する機能もある。

システムの初回起動には、フラッシュシステムを介し月面施設に機体コードを認証させる必要があるため、NT能力が不可欠となるが、一度登録すれば一般パイロットでも扱うことができる。ガロードが初めてサテライトキャノンを使用した時は、ティファの助力により問題を解決した。

大戦中は多数の中継衛星を経由することにより場所、時間を問わずマイクロウェーブを受信できたが、これらが全て失われた戦後では、月面施設から一直線に射線が通っている、つまり機体側から月が目視できる範囲内でないと受信は不可能である。また、システムの起動からマイクロウェーブが機体に到達するまでに多少の時間差があるため、受信中は身動きがとれない無防備状態になるという欠点もある。だが、それを逆手にとり湖にわざとマイクロウェーブを当て水蒸気爆発を起こすという使い方もなされた。

『UNDER THE MOONLIGHT』では、中破した中継衛星を改修した『BATEN』から、場所、時間を問わずマイクロウェーブを受信することができる。サルベージされたGXでは、最初月からのアクセス権を行っていたが、送信施設が壊れていることから、似たような役割を持つ『BATEN』からの再アクセスが行われた。ただし、衛星の規模の小ささから、月の送信施設の30%程の出力しか出なかった描写がある。

また、技術交換によって製造されたディクセン・ホーネット(X装備)の場合は、『BATEN』のアクセスデータが既にあり、銃身に取り付けられた専用リフレクターにマイクロウェーブを受信していた。同様の技術がシルバーホライゾンにもあり、こちらはビッグサテライトキャノンとして、クラウド9コロニーを破壊する計画で、表面上はBATENと連動して、地球で起こる慢性的なエネルギー不足解消の手段として用いられるはずだった。

普段は巨大な砲身を斜めに背負っている。これは、デザイナーの大河原邦男によれば、佐々木小次郎がモチーフになっているそうである。

フラッシュシステム

フラッシュシステムはガンダムシリーズの宇宙世紀作品群に登場したサイコミュと似た位置付けのものであり、ニュータイプにしか起動させられないシステム。サテライトキャノンの初期起動登録を扱うだけでなく、モビルスーツ型ビットともいえる無人機「ビットMS」を操るシステムであり、同様の機構はGT-9600 ガンダムレオパルドGW-9800 ガンダムエアマスターNRX-016 ラスヴェートなどにも搭載されている。旧連邦はフラッシュシステムを無人MSの操作に用いたが、旧宇宙革命軍は宇宙世紀と同コンセプトの小型ビットを操るのに用いておりベルティゴなどに搭載された。

MS大全集によればNRX-0013 ガンダムヴァサーゴNRX-0015 ガンダムアシュタロンにもフラッシュシステムは搭載されているが、これらの2機は戦後に作られた機体であり、ニュータイプではないフロスト兄弟以外のパイロットが存在しないため、実際に使用されたことはない。

型式番号 GX-9900
所属 旧連邦軍
フリーデン
全高 17.1m
本体重量 7.5t
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
主な搭乗者 ジャミル・ニート
ガロード・ラン
武装 サテライトキャノン
大型ビームソード
シールドバスターライフル
ブレストバルカン×4
ショルダーバルカン