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フライングアーマー

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スペースシャトルの翼のみを独立させたような形状だが、素材自体の耐熱性だけではなく、衝撃波の上に乗る(ウェーブライダー)事で、大気圏突入時の熱から機体を保護し、かつ突入中にもかなり自由に動ける構造になっている。

本機に搭乗するMSは大気圏突入時には機体上面に腹這いとなる。突入後はサブフライトシステムとして使用する事も、水面を滑走する事も可能である。本来はガンダムMk-IIの規格に合わせて開発された装備のため、同機の専用ともいえるが、グリプス戦役の戦局の拡大とともに少数が生産され、雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』では、ネモが使用している。

エゥーゴの戦略の内、ジャブローなど地上の地球連邦軍拠点への電撃的な侵攻手段の開発は急務であった。既存のMSは、単体で大気圏突入を行う際バリュートと呼ばれる耐熱装備によって大気との摩擦熱から機体を防護し熱圏を突破するのが通例となっていたが、突入時は自由落下そのものであり、近傍の敵に対して完全に無防備となる。さらに、地表到達までにパラシュートなどで機体を減速させる必要があり、その際に地上から狙撃される可能性が高かった。これは、大型HLVを使えないというエゥーゴの台所事情もあったようだが、仮にHLVが使用できたとしても、地上からの迎撃は避けられず、敵勢力圏外に降下すれば、移動に時間を割かれることになる。

そこで、大気圏上層から地表に至るまで、高い機動性を確保したまま地上戦に投入できるMSの有効性が検討されることになった。そして、当時進行していた「Ζ計画」の一環として、Zガンダムの最大の特徴である大気圏突入能力を検証すべくフライングアーマーが開発され、ジャブロー侵攻作戦に実戦投入されたのである。