エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社による可変モビルスーツ開発計画「Ζ計画」によって開発された機体。プロジェクトの発足時には既に地球連邦製のアッシマーは可変モビルアーマーとして完成していたが、それに対抗するためエゥーゴはMS形態での頭頂高が20m以下というスペックを要求した。これに対しアナハイムはムーバブルフレームを採用することでわずか1年の開発期間を経た宇宙世紀0087年前半、2機のMSを完成させた。うち1機は可変機構に欠陥が生じ、非TMSとして百式という形でロールアウトした。もう一方が初のTMSとして完成、これがメタスである。百式に対しメタスはAMBACを採用しなかったことにより、フレームへの負荷が低かったのが幸いした。しかし、モビルアーマー (MA) 形態が宇宙戦を主にした戦闘機型であったため、全領域での運用を前提としたエゥーゴの要求を満たせず、変形機構分析のため実験機としての位置づけに留まった。これらのデータは後に完成したΖガンダムの開発に寄与している。また、MSZ-008ΖIIではメタスの変形機構を発展させたものが採用されている。主に女性パイロットによって運用されることが多かった。
本機は完成度が高く実戦に耐えうる性能を発揮したため多少の改修の後、数機がグリプス戦役に投入された。そのうちの1機はエゥーゴの旗艦アーガマへ配備され貴重な戦力となった。その後勃発した第一次ネオ・ジオン抗争開戦初期に戦線離脱した。