一年戦争時に地球に侵攻したジオン公国軍は、地球上の様々な地形、気候等の環境に対応したモビルスーツを開発する必要に迫られた。本機はその中でも、地表の7割を占めると言われる海洋に対応するべく開発された機体である。
当初はMS-06ザクIIをベースに開発が行われ、関節部分のシーリング等の改造を受け、前期型5機と後期型2機の計7機が建造されたが、司令部から要求される性能を満たす事はできず、ザクをベースとしての水中対応型の開発はこの時点で断念される事となる。
その後、一年戦争が地球連邦側の勝利によって終戦を迎え、ジオン公国が所有していたモビルスーツなどの大部分が地球連邦軍に接収される。ザク・マリンタイプも当時残存していた機体全てが地球連邦軍の手に渡り、前期型5機をベースに操縦席の全天周囲モニター・リニアシート化等の小改造を加えられ、機体名称を「マリン・ハイザック」と改められた上で、ザクIIF型やJ型をベースとして少数が再生産されている。