グエン・サード・ラインフォードとは幼少の頃から遊んだ間柄である。登場後しばらくはグエンに媚び、グエンお気に入りのキエル・ハイム(実はディアナ・ソレルが扮する)を陰でいじめる役をこなすが、後半は持ち前のカリスマでミリシャをまとめあげ、グエンも舌を巻くほどの外交力でムーンレィスとの交渉を推し進めるなどの活躍を見せる。キエルがディアナと入れ替わって月の女王役を演じていたことがわかるとその胆力を認め、親友としてお互いに呼び捨てで呼び合う仲となる。当初から領主の娘としての高い身分意識を持つが、ただ高飛車なお嬢様というわけではなく、民間人の護衛をしていたロラン・セアックに絡む荒くれ者のスエサイド部隊の振舞いを身一人で制したり、ギンガナム隊との交戦時にはマリガンに安全な後方への退避を勧められるが、「兵隊は命を賭けているのに、命令を出す者が後ろにいられますか」と却下し、直接兵たちに適切な指示を出した。また「領主たる者は下々をいかに治めるか考えています。」など、プライドだけでなく高い身分故の請け負う義務や責任の意識も備えており、どんな状況でも顔色を変えずに冷静に物事の本質を測れる持ち前の豪胆さと知性を持つ。
グエンがギム・ギンガナムと手を組むと袂を分かち、ディアナ・カウンターとアメリア各領との同盟結成に一役買う。戦後、グエンの影としてではなく自ら主役として政治の世界に躍り出たことを示唆する描写がある。
第一話でもグエンとともに飛行船に乗っている場面がみられる。
福井晴敏著『月に繭 地には果実』では幼くして死亡しており、ルジャーナ領の首都オールトンの城は彼女を偲んで「リリ・ボルジャーノ城」と改名されている。