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マリア・ピァ・アーモニア

マリア・ピァ・アーモニア

マリア・ピァ・アーモニア

ザンスカール帝国の女王。29歳。両親とは早くに死別しており、幼い頃は弟のクロノクル・アシャーと共に極貧の生活を経験している。昔は娼婦や占い師などをして生計を立てていた。しかし、娼婦として過ごしているうちに、妊娠してしまい、父親のわからない子供のシャクティ・カリンを出産する。

その後特殊なヒーリング能力に目覚め、小さな診療所を開きささやかだが安定した生活を送っていた。しかしその能力の評判が広まるにつれ人気が出てくると、本人の意思とは裏腹にその能力を神聖なものとして祭り上げられるようになる。また自身の経験から男系社会に対しての危機感を持っていたこともあって、その思想と共にマリア主義として確立されるに至る。その頃その評判をかぎつけたフォンセ・カガチに拾われ、アメリア政庁の女王として迎えられる。地球に実の娘であるシャクティを置いてきてしまった事を気に病んでいたが、女王となってしまった後では身動きがとれず、またその存在をカガチらに利用されないようにする為に、あえて未婚を装っていた。

当初は自らの強い意志を持ってカガチらを正しい方向へ持っていこうとしていたが、実際には傀儡の女王でしかなかった。ザンスカール帝国の地球侵攻に対する様々な事実を知らされておらずその事に落胆し、さらに終盤では造反したタシロ・ヴァゴに囚われてしまう。囚われの身となった際に強い思念でタシロ艦隊へウッソ・エヴィンを呼び寄せ、タシロと引き合わせる。ウッソらに自らの過ちを繰り返してはならないとカガチやタシロの野望を挫く様に伝えるが、その事に逆上したタシロによって射殺された。

福井晴敏の小説版『∀ガンダム』では、ロラン・セアック達がディアナによって見せられる黒歴史の記録の中にマリアの演説が含まれている。

名の由来については、物語に宗教が関連することから、キリストの母聖母マリアであると思われがちだが、監督の富野は、「キリスト教圏のみならず、世界で最も多く使われている女性の名だから」(銀河出版・ササキバラゴウ著・それがVガンダムだ)としている。