連邦軍が戦後推進してきた「ガンダム開発計画」に基づいてロールアウトされた3機、いずれの機体の開発もアナハイム・エレクトロニクス社で行なわれ、同時にいくつかの提案も出され検討された。コードネームを“ガーベラ・テトラ”と呼ばれるこの機体は 、先の計画に基づいて提案された候補案のひとつであり、第4の試作機であった。
アナハイム・エレクトロニクス社が連邦軍の依頼によって設計したモビルスーツは、最強のモビルスーツの開発を目的としていたため、とりわけ白兵戦において高性能を発揮する機体の開発にも着手していた。そのひとつのモデルがこのガーベラ・テトラであったが、機体そのものは連邦軍の計画から除外される形となっていた。
しかしアナハイム・エレクトロニクス社内部では、今後のMS開発における将来性を見越してそのスペックを実機で確認すべく建造するに至ったのである。この機体の両腕には大口径の機関砲が装備されるなど、その後のMSの恐竜的進化の端緒が散見できる。