F50D試作機はフロンティアIVの戦争博物館館長であったロイ・ユング准将(当時)に引き取られることとなり、「RXR-44」の型式番号とガンタンクR-44の名称が与えられた。R-44の由来には諸説あるが、ロイ・ユングが44歳の時に本機を入手したことにちなむというのが通説である。その後も作動可能なよう整備されていたが、博物館入りした時点で旧式だった代物であり、最新型のクロスボーン軍のモビルスーツに太刀打ちできるものではなかった(この開戦当時では10年以上前に製造・投入されたものだと言われていた)。
一部の資料で本機はF50Dのレプリカであると解説しているが、ガンダム世界で用いられるレプリカという言葉は、必ずしも「模造品」という意味ではなく、「修復品」というニュアンスをも含む。
変形方法は両脚を伸ばして合わせた状態で座っている戦車形態から、脚部のキャタピラを使い立ち上がりMS形態に変形という、かなり簡素なものである。