ジオン公国軍はゴッグ、ズゴックの開発に着手したが生産コストが高いという問題点を抱えていた。そこでコストを抑えた廉価版の水陸両用モビルスーツの開発に着手した。スウィネン社(ジオニック社との説もあり)により開発された本機はズゴックよりも後に開発が開始されたが、先に完成したためズゴックより若い型式番号となっている。
生産コストを抑えるためザクIIのジェネレーターを流用した結果、発熱が抑えられステルス性が高くなった(さらに装甲表面に電磁波吸収剤が塗布されていたともいう)ため、主に偵察や隠密行動に利用された。また、複座式のコクピットを備え、水陸両用モビルスーツへの機種転換訓練用としても用いられた。頭部のモノアイレールは横方向の全周ターレットに加え、上方向にも設置された。
武装は頭部に105mmバルカン砲を4門装備。他の水陸両用モビルスーツと同様に腕部に伸縮性のフレキシブル・ベロウズ・リムを採用し、右腕のみ格闘戦用に6本のクローを備えている。さらにジェネレーター出力の関係より右腕部にのみメガ粒子砲、左腕部には6連装ミサイルランチャーを装備した。これら両腕の武装は現地改修などにより異なるものもあった。
水中よりも湿地を中心とした陸上における機動性が高く評価され、ジャブロー攻略用のアッグガイ、ジュアッグのベースとして用いられた。