
MIP社により水陸両用モビルスーツと同時期に開発されていた、初めて実戦に出た水中用のモビルアーマーである。開発は先行していた同じMIP社製のビグロがベースに行われた。そのため開発の着手から1ヶ月半という短期間で完成まで漕ぎ着けた。
他の水陸両用モビルスーツと同じく、6基の熱核水流ジェットエンジンにより推進する。これにより単独で地球一周するほどの航続距離を備えている。
武装は7連装魚雷発射管2門及び対空ミサイルを装備し、水中・水上の敵どちらにも攻撃可能である。この対空ミサイルはブーメラン状の整流板が設置されているためブーメランミサイルとも呼ばれる。また機体左右に装備されているクローアームは直接敵機や敵艦船の装甲を破壊でき、航行時には機体後部に折り畳むことにより抵抗を軽減する。
サンディエゴ基地の潜水艦ドックで計3機が建造され、メキシコ湾を拠点とした大西洋上でテストが行われた。うち1機はマッドアングラー隊に支給されホワイトベース隊と交戦し撃破されている。残りは連邦軍の海上艦隊に対しての攻撃に使用されたが、マダガスカル沖で終戦を迎え、鹵獲されている。
量産機では機首にメガ粒子砲を搭載することが計画されていたが、量産化は実現せずプランのみにとどまった。