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YMS-15 ギャン

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ジオン公国軍の試作型MSで、ゲルググと同時期に次期主力量産機の座を争う形で開発された機体。主武装として高出力のビームサーベル(ビーム剣、レーザー剣、レーザーソードなどとも呼ばれる)を携行し、シールドに内蔵されたニードルミサイルは弾幕を張る程度の射程距離しか有さないという白兵戦に特化した開発コンセプトを持つ。そのため、白兵戦(近距離戦闘)においてはかなり高性能であったが、ビームライフルやビームナギナタを装備するゲルググに対しその運用の難しさがネックとなり敗れる。そもそもこのような特殊なシールドが作られたのは、ツィマッド社がビームライフルの開発に失敗したからだといわれている。
ロールアウトした試作機3機(1機とする説あり)の内1機はマ・クベ大佐が搭乗し、戦闘参加するも撃破されている。マ・クベはこの戦闘の際に、本機が自分の為に作られたMSであると証言しており、試作機からはかなりカスタマイズされている可能性もある。
また、主力MSの座はゲルググに譲ったが、その白兵戦能力の高さが評価され、ゲルググとの長所を生かしたガルバルディαの開発に至っている。実際に、実戦においては素人同然であるはずのマ・クベが既にニュータイプとして覚醒しつつあったアムロ・レイのガンダムとの戦闘でかなり互角に戦っていた事からも、本機の優秀さが判断できる。初めてマグネットコーティングが搭載された機体で、その動きは当時にしては革新的にしなやかでなめらかだったであろう事は想像に難くない。
なお、近年のホビージャパンや電撃ホビーマガジンなどの模型誌では、ギャンの試作機は3機しか作られていないが、ゲルググは25機も作られている事から、次期主力MSは既にゲルググに内定していたのではないかとする説が提唱されている。さらに、ゲルググと比べて非常に機体が細い事から、本機はフィールドモーター駆動の試験の為に開発されたのではないか、あるいは捕獲した連邦製MSを元に開発されたのではないか、果てにはコア・ブロック・システムを搭載していたのではないかとする説まであるが、信憑性は不明である。また、本来の型式番号からMS-10ペズン・ドワッジとの関係も指摘されている。

型式番号 YMS-15
所属 ジオン公国軍
建造 ツィマッド社
全高 19.9m
本体重量 52.7t
全備重量 68.6t
ジェネレーター出力 1,360kw
スラスター総推力 56,200kg
センサー有効半径 4,400m
装甲材質 超硬スチール合金
主な搭乗者 マ・クベ
武装 専用ビームサーベル
専用シールド
ニードル・ミサイル
ハイドボンブ