
MIP社によりキャリフォルニア・ベースにおいてMA-05ビグロやMAN-07グラブロに先駆けて開発された宇宙戦用モビルアーマーである。高速で移動し、拡散メガ粒子砲で敵機を撃破するというコンセプトで開発に着手した。そのため機体下部の2基の大型バーニアユニットにより推進し、そのバーニアユニットの前部と機体後部に2基ずつ設けられた姿勢制御バーニアで機体を制御する。推進力はあったが機体の運動性能の向上は望めなかったため正式採用には至らず、宇宙空間でのテストを前に開発途中で放棄された。
機体中央に拡散メガ粒子砲を装備し、射角が大きいため命中率は高いが射程が短いという欠点を持つ。拡散(偏向)型を採用したのは収束型メガ粒子砲を実用化する前の段階で開発されたためと考えられる。搭載されたパワーコンデンサーにより連射が可能であった。この偏向器の形状と合わせ複眼式のメインカメラによって奇怪な形状となっている。
腕部はAMBACとして機能するとともに先端に格闘戦用のヒート・ナタを装備する。これはヒート・ホークの技術を応用したものである。また、機体側部には4連装ミサイルランチャーを装備する。
開発放棄後は各種武装のテストベースに用いられ、キャリフォルニア・ベース第3テストセンターで拡散メガ粒子砲のテストが4回行われている。これらの技術は後に移動砲座スキウレに流用されている。