
モビルスーツにしては珍しく前後対称の容姿を持ち、両肩合わせて4門のメガ粒子砲を前後に計8門、また頭頂部にも1門メガ粒子砲(フォノンメーザー砲)を装備している。 これらの武装を稼働するためザクIIの4倍近くの出力をもつ、一年戦争当時としては破格の大出力ジェネレーターを搭載している。しかし、これらの装備は機体の大型化と重量の増大をもたらし、機動性の大幅な低下を引き起こした。機体を支える脚部は歩行能力が無く、脚部スラスターによるジャンプ(ザクの数倍のジャンプ力といわれている)と熱核ジェットエンジンによるホバーで移動を行う。腕もクローが装備されているがほとんど飾りである。このため、モビルスーツというよりは移動砲台に近い機体である。陸上での機動力向上を目指したゴッグやズゴックに対して、水中での運動性能を重視された設計であり、推進速度等の性能は良好だったようである。
量産の計画があったが、実際には試作機として3機が製造されたのみであり、2号機はジャブロー攻略戦に実戦参加したがあえなく撃破されている。残る機体は北大西洋潜水艦隊「マンタレイ」にグラブロとともに配備された。このうち1号機は輸送中に対潜攻撃機の攻撃により潜水艦ごと撃破されている。