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MS-18E ケンプファー

MS-18E ケンプファー

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一年戦争末期、ジオン公国軍ではMS-14ゲルググに続くMS-16、MS-17、MS-18の3種のモビルスーツ開発が検討されていた。このうちMS-18プランは新たなモビルスーツの運用法を模索して開発されたものである。
本機は初期開発型YMS-18からスカートアーマーが廃された以外は大幅な変更は施されず、外装の変更程度である。運用もYMS-18と同様で、型式番号は襲撃型 (einhauen typ) からMS-18Eとされた。なお機体名の KÄMPFERとはドイツ語で「闘士」の意味である。
強襲用という目的のため、大推力のスラスター及びアポジモーターを全身に装備し、短時間ならばホバー移動が可能であり、高速で目標に辿り着く事ができる。また、装備された武器はビーム系のような機体のジェネレーター出力を多く消費するものではなく実体弾系の武器を使用し、弾を撃ち尽くしたら専用ジョイントパーツごと捨ててしまってデッドウェイトにならないように設計されている。装甲も徹底的な軽量化が施されており、高い機動性に貢献している。また、特殊部隊などが使用する事を想定して開発され、分解した状態で持ち運び、容易に組み立てられるように設計されている。
武装は頭部に60mmバルカン砲2門、大腿部に本機唯一のビーム兵器であるビームサーベルを2基装備する。専用のショットガンは信頼性を重視してスライドアクションによって装填するタイプである。ショットシェルから9発のルナチタニウム製OOバック弾を発射し、至近距離で敵機の関節部を破壊する。ラッチを介して背部にはMS-09R2リック・ドムII等が標準的に装備するものと同型のジャイアントバズを2基装備、脛部にはシュツルムファウストを2基装備する。また、チェーンマインと呼ばれる武装は12基の吸着型機雷が連なったもので敵機に絡み付き装甲を破壊する。
極めて優秀な機種であり、その戦闘力は地球連邦軍のRXシリーズにも見劣りしない程である。一年戦争終戦直前の統合整備計画から誕生したため正確な生産台数は不明だが、運用試験を経て、ロールアウトした機体は特殊任務を行う部隊へと配備された。隠密行動を常とする部隊で使用されたため、MS-18タイプの存在は一般にはほとんど知られていない。しかし、解体、組立の容易さからか数機が出回っており、戦後に宇宙海賊、アクシズ艦隊等で使用されている。

型式番号 MS-18E
所属 ジオン公国軍
建造 -
生産形態 試作機
全高 17.7m
本体重量 43.5t
全備重量 78.5t
ジェネレーター出力 1,550kw
スラスター総推力 159,000kg
センサー有効半径 6,100m
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
主な搭乗者 ミハイル・カミンスキー
武装 専用ショットガン×2
ジャイアントバズ×2
シュツルムファウスト×2
ビームサーベル×2
60mm頭部バルカン砲×2
チェーンマイン×1