本機は開戦当初から投入されているザフト軍が開発した地上戦用量産型MSである。地上の障害物を乗り越えて移動することを目的としているため、獣型の4脚を持ち、それ故従来のシリーズから見ても異形の機体である。脚部には無限軌道が装備されており、砂漠や氷原のような極度に足場の悪い環境でも安定した状態での高速移動が可能となっている。
本機は機動性と火力で正面から挑むという戦法を採るため、装甲は全面に集中している。そのため腹部は脆弱で攻撃を受けると撃破されてしまうことが多い。また、構造上仰向けになるととすぐに起き上がることができないという欠点もある。なお、パイロットの乗るコクピットは機動中にもっとも安定するという理由のために腹部に存在し、歩兵のバズーカで狙われることもあった。無限軌道による走行形態はそのようなことがないように腹部を隠すための手段でもある。