一年戦争末期、ジオン公国軍によりペズン基地で開発された。名機ザクIIがベースになっているものの、ザクIIとは桁違いの性能を誇ることから、新たに MS-11の番号を割り当てられた。しかし、開発は試作段階で終戦を迎え本格的な量産には至らなかったとされる。MS-11は本来はゲルググの型式番号であったが、開発が難航したため本機へと番号を譲り、MS-14として開発が進められた。
各関節部にマグネット・コーティングを施し高い機動力を発揮する。ジオン公国軍製モビルスーツは流体パルスシステムによって駆動するが、マグネットコーティングは地球連邦軍製の駆動形式に用いられるフィールドモーターに施される技術である。よって本機には部分的にもフィールドモーターが採用されていたともいわれている。
武装は4連装のブルパップガンと専用ヒートホーク。またジェネレーターの強化が計られたため、ザクIIでは不可能だったビームライフル、ビームサーベルの装備も可能となっている。
一年戦争終結後、本機を接収した地球連邦軍がその高性能に着目し、オーガスタ研究所等に配備した。接収後はコクピットを全天周囲モニター・リニアシートに換装され、第1.5世代モビルスーツとなっている。その際ハイザックと同型のビームライフルを装備している。