一年戦争末期において、RGM-79ジムの性能に不満を抱いた一部の熟練パイロットの要請に応じて、前期量産型ジムにRX-78と比肩する程の改修を施した機種である。
背部ランドセルを大推力のものに改め、腰部に増加冷却ユニット、脚部に補助推進装置の増設したことで、重戦・高機動戦用とした。コスト面から改修された機体は50機に満たなかった。
高機動戦部隊では中距離射程のR-4型ビームライフルが使われ「スナイパー」と呼称された他、「インターセプター」または「ガード」と呼ばれたタイプが主力艦隊の護衛を務めた。
最も重武装だったフランシス・バックマイヤー中尉機はR-4ビームライフルの他、頭部に格闘戦用の開閉式バイザーを増設し、前腕部にボックスタイプビームサーベルユニットと折りたたみ式ハンドビームガン、脚部側面に2連装ビームガン、後腰部にはハイパーバズーカを装備しており、約半数がこの仕様に倣った。
以上のように、「スナイパー」とは銘打たれているが狙撃用に特化されているわけではない。