一年戦争終結後、小惑星アクシズへと逃れたジオン公国残党軍はひそかにモビルスーツの開発を行っていた。リゲルグは物資の少ないアクシズにおいて一年戦争末期に登場した傑作機と名高いゲルググを大幅に改修した機体である。同じアクシズ製のキュベレイを彷彿とさせる巨大化したウイングバインダーと呼ばれる両肩内部には3基ずつのバーニアを内蔵し、リアスカートアーマーも大型化。プロペラントタンクも増設し強力な推進力を発揮する。装甲・操縦系統を第2世代モビルスーツと同じように換装してあり、性能はベース機であるゲルググとは段違いに高く、「リファインド・ゲルググ」を略してリゲルグと命名された。完成した機体は主に新兵の訓練用として用いられた。
増設されたバックパックにはビームサーベルを2基装備する。これはゲルググ系特有のビームナギナタではなく通常のビーム刀身を形成する。2本を接続し、両端からビームを形成させ、用いることも可能であった。同じくバックパックにはミサイルポッドを有する。内蔵された8基のミサイル (AMS-11S) はレーザーと赤外線で敵機を追尾することができる。ゲルググではジェットエンジン補助推進システムが設置されていた前腕部にはグレネードランチャーを装備、もう片方の手を添えることで反動を抑えて発射する。ビームライフルはゲルググのものを更に改良し、下部にグレネードランチャーが設置されたものを装備している。ウイングバインダー内には円盤形の宇宙機雷を片側6基装備することもできる。