宇宙世紀0153年。
宇宙に存在する各サイドは、既に形骸化した地球連邦政府の統制を離れた独自の道を歩み始め、各地で紛争が勃発するようになっていた。なかでもサイド2に存在するザンスカール帝国は、恐怖政治とマリア主義を掲げて急激に民衆の支持を獲得し、地球に向けてベスパと呼ばれる帝国軍を派遣した。ベスパはヨーロッパの都市ラゲーンを制圧下に置き、そこを地球侵攻のための拠点とする。また、ザンスカール帝国への抵抗活動を続けている組織「リガ・ミリティア」の構成員たちも、それに対抗してヨーロッパで散発的な抵抗を始める。
こうした中、ヨーロッパの都市ウーイッグ近くに存在するカサレリア近辺にて、パラグライダーを操っていた少年ウッソ・エヴィンは、ベスパのMSシャッコーと、リガ・ミリティアに所属する小型戦闘機との戦闘に巻き込まれてしまう。
その後、ウッソはリガ・ミリティアと共に、数奇な運命をたどることになる。