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ホワイトベース

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ホワイトベースは、地球連邦軍所属の宇宙戦艦、あるいは宇宙空母、または宇宙航空戦艦。最終的に地球連邦宇宙軍第2連合艦隊第13独立部隊に所属している。

地球連邦軍所属のペガサス級強襲揚陸艦2番艦。但しホワイトベース級とも呼ばれ、宇宙戦艦、全領域型戦艦、宇宙空母、宇宙攻撃空母、モビルスーツ搭載強襲揚陸艦、RXモビルスーツ用強襲揚陸艦、モビルスーツ用揚陸艦などに分類される事もあり、1番艦とされる事も多い。

艦体寸法・重量に関しては旧来より諸説が混在しており、全長は【262m・250m】全幅【202.5m・190m・110m】全高【93m・97m】重量【32000t・68000t】と複数の記述が見られたが、現在はEXの1/1700の当艦発売に当たり、キットの寸法や箱絵の機体解説によって【全長262m・全幅202.5m・重量32000t】に統一されたと見て差し支えないと考えられる。

地球連邦軍の宇宙艦としては初めてモビルスーツの搭載能力を持ち、V作戦のRX計画によって建造されたRX-78 ガンダムRX-77 ガンキャノンRX-75 ガンタンクなどコアブロックシステム採用機を搭載することを前提としている。そのためコアブロックの換装システム等専用の設備が存在する。

主砲の他に連装メガ粒子砲2基(計4門)などを装備している。主砲、メガ粒子砲のいずれも従前の威力を凌駕している。52センチという史上最大の口径を持つ主砲の火力は従来の宇宙戦艦などと比べ強力で、弾頭重量2トン、最大射程70km(地上)にも及んだ。ただし威力が強すぎ反動が大きいため、使用時には他の火砲の使用を制限する必要があった。一方でそれ以外は射程の短い近接戦闘兵器のみであり、副砲はなく、連装機関砲18基とミサイルランチャー32基となっているため、防衛はモビルスーツ頼りであった。

富野由悠季によれば、ホワイトベースという存在は、戦争初期の敗退で生産力の激減した状態の連邦軍が単艦多用途を追求するあまり、火力戦艦以下、速力高速艇以下、物資輸送能力輸送機以下、という中途半端な艦を造ってしまった結果なのだという。

搭載するモビルスーツの性能は高く、このMSも搭載火器の役割を果たしていた。この方式は軍部にとって結果的に満足できるものであったため、後にアーガマ級ラー・カイラム級など、似たような方式をとる艦が作られている。

また、非常に特徴的な機能として、ミノフスキー・クラフト・システムにより大気圏内を浮上航行可能であるほか、単独で大気圏突入・離脱が可能である。この機能は後の地球連邦軍の艦にはほとんど引き継がれていない(ジオン側のザンジバル級も同様の機能があるが、こちらも後継艦に引き継がれていない。もっとも後のVガンダムの世代においてはサラミス級に至るまでミノフスキークラフトが装備され、大気圏突入・離脱を行っており、コンセプトの先見性は認められる。またガウ級のコンセプトは後のガルダ級に引き継がれており、大気圏内専用のMS母艦を運用した方が費用対効果が高いと判断されたのかもしれない)。これは一年戦争前夜において、ジオンの勢力拡大によって「ジオン以外のサイドも離反」しかねない状勢であり、またジオン公国がサイド3本国、グラナダ、ソロモン、ア・バオア・クーと豊富な軍事拠点を持つのに比べ、地球連邦宇宙総軍は各サイドとの協定に基づく「コロニー駐留艦隊」を除けば、ルナツーしか根拠地がなかったため、最悪の場合「地球連邦軍の宇宙での拠点が無くなるかもしれない」可能性があり、そうなれば地球連邦は「地球から宇宙を見上げて」の支配(もしくは支配権の奪回)を行わなければならず、コストや技術的困難があろうとも、そこに「単独大気圏突入/離脱」能力の必要性があったとも推察できる。しかしジオン公国が倒された後は(グリプス戦役にせよハマーン戦争にせよシャアの反乱にせよ)局地戦の域を出るものではなく、国家間の正規戦闘を考慮した戦略システムとしての「宇宙根拠地を不要とする(またはその必要性を低くする)艦船」の大量建造の意義は低下していたとも言える。

そのほかの機能としては、艦全体が主船体、エンジン、艦載機運用区画等にブロック化されており、部分部分を切り離す事が可能である(短期間での搭載機の宇宙戦闘機からMSへの大幅な設計変更や、ア・バオア・クーにおいてエンジンが破損した際にエンジンを切り離せたのはこの機能があったからである。結果、座礁し航行不能に陥ったが)。また、両舷にカタパルトを有し、その外観が馬が手足を前後に伸ばした形に似ていたため、ジオン公国軍からは木馬(一説によればトロイの木馬)のコードネームで呼ばれていた。

また、本艦は艦橋の広さや重力ブロックの充実から、元々艦隊旗艦として設計されたのではないかと指摘されている。ホワイトベースの第1艦橋は後に建造されたアルビオンの3倍の広さがある事が根拠としてあげられている。

艦籍番号(ハルナンバー)は、MSV)によればSCV-70であり、一般的にはこちらが使われているが、これは宇宙空母あるいは宇宙攻撃空母としての番号である。講談社発行の書籍『機動戦士ガンダムMSVコレクションファイル 宇宙編』(1999年)によればLMSD-71とされるが、これはモビルスーツ搭載強襲揚陸艦としての番号である。また、7番艦アルビオンの艦籍番号MSC-07からMSC-02ではないかと推測されることもあるが、これはあくまでも俗説にすぎず、明確に記述された資料はない。

型式番号 SCV-70またはLMSD-71
所属 地球連邦軍
建造 ジャブローAブロック1号ドック
種別 強襲揚陸艦
等級 ペガサス級
全長 262.0m
全幅 202.5m
全高 93m
本体重量 32,000t
推進システム 4連装熱核ハイブリッドエンジンシステム×2
ミノフスキークラフトシステム
出力 404,525kw
推力 16,000t×4×2
最高速度 マッハ12
収容能力 最高収容数:500名
正規乗員数:128名
艦長 パオロ・カシアス
ブライト・ノア
武装 880mm2連装砲×2
2連装メガ粒子砲×2
前部ミサイル発射装置×24
後部ミサイル発射装置×6
対空機銃座×35以上
最大搭載数 モビルスーツ×6
航空航宙機×不明
宇宙艇×不明
主な搭載機 RX-78 ガンダム
RX-77 ガンキャノン×2
RX-75 ガンタンク×1
航空航宙機×9
ガンペリー×1
FF-X7 コア・ファイター×6
FF-X7-Bst コア・ブースター×2
宇宙艇×2
ランチ×2