ジオン公国軍の大気圏内用戦闘機。
当初地上侵攻作戦を予定していなかったジオン公国軍が急造した戦闘機。その後地上作戦が膠着化していくにつれ、国力の乏しいジオンの主力戦闘機として活躍していくようになる。武装は空対空ミサイルと機関砲。空対空ミサイルは、ホワイトベースやガンダムに対しても発射している。『機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線』第1話では、赤外線誘導地対空ミサイルを回避するため、フレアを無数に射出した。
スペースコロニー国家であるジオンの技術者たちは、大気圏内航空機に関するノウハウも試験飛行を行う場所もなく、コンピューターシミュレーションによって本機を開発したとされる。確認されている最高速度はマッハ5。空力特性がきわめて悪い機体を大推力のエンジンと多数の姿勢制御バーニアで強引に飛翔させているため、運動性は高いものの航続距離は短く、運用には母艦となるガウのサポートが欠かせない。ミノフスキー粒子散布環境下の有視界戦闘を前提に設計されており、操縦席が機体から上方に大きく突出し、視界が広く取られている。