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RX-77-2 ガンキャノン

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RX-77-2 ガンキャノン

一年戦争においてV作戦の発動により開発されたガンダム、ガンタンクと同じRXシリーズの一つ。これらと同様コア・ブロックシステムを採用している。白兵戦用のガンダム、長距離支援用のガンタンクとの運用を前提に、中距離支援用モビルスーツとして開発された。初期試作型のRX-77-1に続いてジャブローで6機が製作され、そのうち3機はサイド7においてのテスト中にジオン公国軍の強襲を受けた。2機が破壊され、残った1機はホワイトベースで運用された。
地球連邦軍初のモビルスーツ「ガンタンク」は本来、次世代主力戦車 (MBT) として開発が進行していたRTX-44を急遽転用したため、機動力が低く種々の問題を抱えるであろうことは明らかであった。そのため続く機体はこの機動性の問題を解決すべく二足歩行型モビルスーツとして開発に着手した。連邦軍では二足歩行型試作ロボット「RXM-1」が開発されておりこのデータを基に開発が進められた。またジオン公国軍のザクを鹵獲し実戦データを反映することができたのも大きかった。
この機体は中距離からの援護砲撃や狙撃を行うことを想定されていたため、近接武装は頭部60mmバルカン砲2門のみである。また、装甲にガンダムと同様にルナ・チタニウム合金を採用している。シールドを装備しないため耐弾性を考慮した厚い装甲を有するが、その分機動性が低下している。
この機体の最も特徴的な武装が両肩に装備された240mm低反動キャノン砲であり、ガンタンクのものに対して砲身が短く、口径を大きくしている。これにより有効射程距離が短くなるが、モビルスーツの機動力によって補えると判断されたためである。砲身に強制冷却ジャケットを装備したため連射が可能であり、炸薬によって実体弾を射出するこの方式は、信頼性が高く実戦において非常に有効であった。地上においては低姿勢をとることで対抗面積を小さくし、被弾率を低下させる戦法が多用された。また、肩部ペイロードは共通規格化されており、戦況に応じて種々のオプション兵装に換装することができる。スプレーミサイルランチャーは近接戦闘用に開発されたが、ミノフスキー粒子散布下では十分な命中精度を得ることができず、実戦ではほとんど使用されていない。また、脚部ハッチ内にはハンドグレネードが装備され、敵機に投擲することにより攻撃する。
携行武装として同時期に開発されたガンダムと同様、ビームライフルを装備する。ガンダムのものと比較して大型であり取り回しに難があったが、命中精度が高く射程が長いため狙撃用と位置づけられる。
このガンキャノン以降、肩に固定武装の中距離支援武器をつけるというアイディアは後々まで生き続け、直系のバリエーションの機体以外にも、ガンキャノン・ディテクター、Gキャノンなどと言った類似コンセプトの機体が後に登場することとなる。

型式番号 RX-77
所属 地球連邦軍
建造 地球連邦軍
生産形態 試作機
全高 17.5m
本体重量 51.0t
全備重量 70.0t
ジェネレーター出力 1,380kw
スラスター総推力 51,800kg
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
主な搭乗者 カイ・シデン
ハヤト・コバヤシ
武装 ビームライフル
240mmキャノン砲×2
60mmバルカン砲×2
ハンドグレネード