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RX-75-4 ガンタンク

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RX-75-4 ガンタンク

一年戦争開戦前、地球連邦軍はジオン公国軍のモビルスーツ開発計画を察知し、61式戦車に代わる次世代主力戦車 (MBT) として開発が進行していたRTX-44の開発計画をRX計画に統合した。これにより独自の技術で急遽ロールアウトに漕ぎ着けた地球連邦軍初のモビルスーツ (MS) がガンタンクである。
複雑な二足歩行システムの完成を待たずに開発されたため下半身がキャタピラ式で、戦車に人間の上半身を乗せたような格好が特徴である。最高時速70kmと通常のモビルスーツと比較して速いものではなかったが、重力下でトラブルを抱えることがあった二足歩行に対し信頼性が高いという一面を持っていた。スラスターと姿勢制御バーニアを用いることで宇宙空間でも一応運用可能であったが、キャタピラを含む下半身はAMBACとしては機能せず、単なるデッドウェイトにしかならなかったため運動性は極端に悪かった。
また、核融合炉も完成しておらず、ガスタービンエンジンと原子炉のハイブリッド式の動力システムを持つ。一説にはコア・ブロック・システムの採用時に核融合炉を組み込んだとも言われる。
この機体の最も特徴的な武装が両肩に装備された120mm低反動キャノン砲である。射程距離は260kmにもおよび、炸薬によって実体弾を射出するこの方式は、信頼性が高く特に地上戦において非常に有効であった。無論、実際にその射程での射撃を完遂するには観測施設などとの連携は必要不可欠で、ミノフスキー粒子の元での実行はかなりの困難なものなのだが。両腕部には40mm4連装ボッブミサイルランチャーを装備し、給弾システムも腕部に内装されていた。そのためマニピュレーターを持たず、肘関節の可動範囲も制限を受けていた。
ガンタンクは、これらの武装を生かして遠距離からの支援攻撃に用いられる。そのため、MSというより移動砲台として運用されることが多い。キャタピラ部に支障を来した場合には上半身を強制排除し、それ自体は据付式の砲台として用い、腹の中のコアファイターを有効に機能させる、という運用法も見られた。また近接戦闘に対応する武装を持たないため、機体のすぐ近くに敵が侵入するともろい一面もある。何よりも上半身が回転しない(胴体内にはコアブロックがある)為、キャノン砲を横方面に射角を変えて撃つ為にはキャタピラを動かすことで機体自体の向きを変えないといけない、という戦車としては致命的な欠点がある。
開発当初、4機(8機という説もある)が試作されたが、サイド7でのテスト中にジオン公国軍の強襲を受け、うち3機が破壊された。残った3号機はホワイトベースで運用された。当初はパイロット(腹部)とガンナー(頭部)の2名を要する複座式で、メインパイロットはリュウ・ホセイとハヤト・コバヤシが勤めていたが、後に単座式(頭部のみ)に改修され、ハヤトが搭乗している。

型式番号 RX-75
所属 地球連邦軍
建造 地球連邦軍
生産形態 試作機
全高 15.0m
本体重量 56.0t
全備重量 80.0t
ジェネレーター出力 878kw
スラスター総推力 88,00kg
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
主な搭乗者 ハヤト・コバヤシ
リュウ・ホセイ
武装 120mm低反動キャノン砲×2
40mm4連装ボッブミサイルランチャー×2