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MSN-02 ジオング

MSN-02 ジオング

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ジオン公国軍はニュータイプの可能性に着目しており、開発を続けていたサイコミュ兵器は一年戦争末期、ブラウ・ブロ、エルメスの完成でようやく実用化に漕ぎ着けた。しかし、この時点では装置が大型であったためモビルアーマー (MA) サイズの機体にしか搭載できなかったが、ザクIIに代わる主力モビルスーツ (MS) に搭載すべくMS-16Xの型式番号を与えられ「ジオン」の名を冠したジオングとして更に開発が進められた。開発にあたりザクIIをベースとしたテスト計画「ビショップ計画」によってMS-06Zサイコミュ試験用ザクが試作され、貴重なデータを収集した。しかしシステムの小型化が十分でなくMS-16Xは MAに近いサイズのMSとして設計が進められた。
MS-16Xには二つのプランが存在した。一つは通常のMSと同様に脚部をAMBAC装置として用いる案、もう一つは運用を宇宙空間に限定し脚部を廃して高出力のスラスターによって機動する案である。テストの結果から後者のプランを先行して進めることとなりサイコミュ試験用ザクのうち1機をMSN-01サイコミュ高機動試験用ザクへと改修しデータ取りが続けられた。この段階でニュータイプ専用MSのカテゴリーとして型式番号が改められMS-16Xは MSN-02へと変更が行われた。
複数のビーム兵器の稼動を可能とするため大型の核融合炉を搭載している。
本機の最大の特徴はサイコミュを用いた前腕部の5連装メガ粒子砲であり、前腕ごと機体から切り離し、敵の予想外の方向から攻撃を行うオールレンジ攻撃が可能である。しかし、当時はサイコミュの技術自体が開発途上段階であったこと、ニュータイプだけでなく一般兵士にも操縦が可能な様に考慮されたことなどから、無線誘導式ではなくブラウ・ブロと同様の有線誘導式として設計された。また、腰部と頭部にもメガ粒子砲を搭載しており、腹部中央モジュールを残し頭部、胸部、腰部、腕部、脚部の7つのモジュールへと分離し攻撃することも計画されていた。暗礁空域などで中央モジュールを陰に隠して、オールレンジ攻撃を仕掛ける戦法が予定されていたとされる。
貴重な戦力であるニュータイプの生還率を高めるため、頭部は脱出モジュール(頭部のみの稼動も可能である)としても設計されており、サイコミュの操作系は頭部のコックピットで行う。胸部にもコックピットが設けられており一般兵による操縦はこちらで行う。よってコックピットハッチは後頭部と胸部に設けられている。

型式番号 MSN-02
所属 ジオン公国軍
生産形態 試作機
全高 17.3m
本体重量 151.2t
全備重量 231.9t
ジェネレーター出力 9,400kw
センサー有効半径 81,000m
装甲材質 超硬スチール合金
主な搭乗者 シャア・アズナブル
武装 有線制御式5連装メガ粒子砲×2
頭部メガ粒子砲×1
腰部メガ粒子砲×2