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MS-07H グフ飛行試験型

MS-07H グフ飛行試験型

MS-07H グフ飛行試験型

地球上におけるモビルスーツの航続距離の短さを克服するため、機体そのものに飛行能力を持たせるべく開発された試験機。飛行とはいっても、のちの可変モビルスーツなどのように航空機的な形態をとるわけではなく、脚部に強力な熱核ジェットエンジンを搭載し、大推力により飛翔させるという半ば強引ともいえる手段であった。3機のYMS-07A、1機のYMS-07Bを開発母体にサイド3で改装が施され、キャリホルニアベースに移送後ビリー・ウォン・ダイク大尉の指揮の下でテストが繰り返された。

YMS-07AがH型1~3号機、YMS-07Bが4号機として生まれ変わった。コクピットハッチの形状にはYMS-07A、B型それぞれの特徴がそのまま残っている。中でも3号機が比較的好調を示した。テスト開始後まもなく、燃料増加のため背部にドロップタンクを取り付けた07H-2型に改修、その後も数回の改良と試行錯誤が繰り返されている。

固定武装として、07C-1型同様に両腕共にマシンガン装備となっているが、あくまで試験機であるため、実戦を想定した武装ではなく、C型系列の展開を見越した試験的な採用と考えられる。

しかし、総重量80トンを越す自重が災いした事と、加えて構造の複雑な新型エンジンのコントロール系統の動作不調、搭載燃料の限界により航続距離が短いなど問題点が多い。結局はドダイGA爆撃機を利用したドダイYSプランに譲る事となったが、後に飛行を諦め熱核ジェットホバーによる滑走を行うことで実用化され、結果的にドムの開発へと繋がる事となる。

一年戦争後は地球連邦軍に接収された。4機がジャブロー防衛の任に就いている姿が目撃されている。コクピットはリニアシート方式に改められており、ジャイアント・バズで武装している。ジャブロー基地上の湿地帯やアマゾン川の水上をホバリングで軽快に滑走するなど、およそドム的な運用がなされていた。

型式番号 MS-07H
所属 ジオン公国軍
主な搭乗者 ビリー・ウォン・ダイク
武装 ジャイアント・バズ