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アルフレッド・イズルハ

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一年戦争末期、中立コロニー群サイド6のコロニー「リボー」に生まれ育ったアルは、両親が別居しているため、父のイームズと離れ、躾に厳しい母親のミチコと二人暮らしをしているという、複雑な家庭環境で暮らしていた。彼は兄が戦死した一方で、戦争を実感として捉えることができない状況下にいるためにジオン軍のモビルスーツや勇壮な闘いに対して幼い憧れを抱いているミリタリーおたく気味の子供であった。ある日、アルはリボーコロニーへ侵入したザク改が被弾してコロニー内の森へ墜落したのを目撃、森の中でジオン兵のバーナード・ワイズマンと出会う。その後、偶然バーニィを見かけて追いかけたことからジオンの潜入工作部隊「サイクロプス隊」と出会い、ジオンへの憧れを利用される形で彼らの活動に参画することになる。工作活動に随伴する中、アルは彼のお守り役にされたバーニィと親交を深め、兄弟のような間柄になっていく。しかし、サイクロプス隊のガンダムNT-1テスト基地への潜入作戦は失敗、バーニィ一人を残し隊は壊滅してしまう。バーニィは、密かに心を寄せるクリスチーナ・マッケンジーがNT-1の搭乗員と知らぬまま、隊の生き残りとして果敢だが無謀な闘いを挑み、悲劇的最期を遂げる。その経緯を全て見たアルは、戦争の残酷さを身を以て知り、一人の人間として大きく成長することとなるのだった。

物語は、終戦を告げる校長の訓辞を聴きながら涙を流すアルに友人達が「いずれまた大きな戦争が起きるから」と「慰め」の言葉をかけるシーンで終わる。一連の会話はアルの成長を印象づけると共に、一年戦争以後の大規模な戦火を予感させるものであり、終戦がつかの間の平和であることを暗示している。

年齢は11歳で、ガンダムシリーズの主人公としては最年少であり、ザクII改のコクピットに入り込みはしたが、作中一度もモビルスーツを操縦することがない点でも異色である。また、ジオン贔屓であり、ガンダムを単なる攻撃対象として、ひたすら敵視する辺りも他に類を見ない。