ギンガナム艦隊により月面のマウンテンサイクルから発掘されたモビルスーツ。ギンガナム艦隊の月面残存部隊が使用した。本機は無人機としての運用が可能であるが、行動に規則性があり読まれ易く、コントロールを行う有人機が撃破されると更に単純化するという欠点がある。ガンダムXのビットMSや、ガンダムWのモビルドール (MD) を思わせる機能である。
ギンガナム艦隊における型式番号「G-M2F」の内、 "G" はギンガナム艦隊、 "M" はMS、 "2" は2番目に発見された事、 "F" はファイターを意味する。本来の型式番号はコクピットのコンソールに表示された「AMX-102」あるいは「AMX-1002」であるらしい。その姿は宇宙世紀時代のズサ(シャングリラでマシュマー・セロが試験運用していたタイプ)にそっくりだが、ズサ系の特徴のひとつである着脱式ブースターパックは装備されていない。また、当初は中距離支援を主目的としていたズサであるが、ズサ・カスタム以降、ズサシリーズはそのコンセプトを格闘戦用にシフトしていったという背景があり、その流れとも関係があるのか、本機もガルスJの様なアーム・パンチ機構を装備していたり、脚部ミサイルポッドは格闘用のワイヤーアンカーになるなど、近接格闘戦を重視した仕様となっている。
劇中では月面残存部隊において6機(有人2、無人4)が地球に向けて出発準備を進めるディアナ派の足止めに使用されたが、早々に上記欠点を見抜かれ撃破された。その為か地球侵攻艦隊では戦闘には参加せずに専ら物資の運搬に用いられていた様である。
ズサンは第46話コンテチェックの段階で、ネタが足りないという事で急遽作られたMSである。3日くらいで仕上げられるメカは何かないか、という中で、「ただビームとミサイルを撃つだけではつまらない、ズサだったら何かできるんじゃないか」という事でされた選択である。さらにワイヤーやアームパンチといったアイデアを付けられたものがズサンである。