グワジン級6番艦とされている戦艦。
一年戦争最終局面のア・バオア・クー攻防戦時からの、エギーユ・デラーズの座乗艦及び彼の麾下艦隊の旗艦。一年戦争後は、デラーズ・フリートの拠点である茨の園の中枢部としても機能した。
デラーズ紛争最終局面において、シーマ艦隊によって制圧された後、アナベル・ガトー搭乗のノイエ・ジールにメインブリッジを破壊され、脱出したシーマ・ガラハウ搭乗のガーベラ・テトラによって後部モビルスーツデッキを破壊されたが、最終的にはソーラ・システムIIの照射に巻き込まれて撃沈された。
グワジン級戦艦とされ、形状も一般的なグワジン級と差異はない。しかしこの艦の大きさは全長が440mと、他のグワジン級の294mと比べると1.5倍以上もの数値になっており、長さにおいてはドロス級大型空母にも匹敵する。そのため、講談社発行の書籍『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』などの資料では、グワデン級という別の艦種に分類されることもある。また、艦内に広々とした謁見室を有しているため、「ギレン・ザビの座乗艦ではないか」とする説もある。近年、OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO』では、第603技術試験隊からの援護を受け、ア・バオア・クーから離脱する場面が描かれている。