ディアナ・カウンターのゼノア隊が地球のロスト・マウンテンから発掘したMSで、バウンド・ドックに似た形状をしている。ただし、両腕がマニピュレーターで左右対称となっており、変形機構や、全体的な形状は異なっている。上半身・下半身どちらかだけを変形させた状態でも運用できる。ヒートサーベル兼用ビームライフルが装備されている。高性能な推進装置を持ち、大気圏内での運用を目的としていた。発掘後はディアナ・カウンターによってMRC-F31の型式番号を与えられ運用された。
なお、「ムットゥー」とはフィル・アッカマン少佐が付けた名前だが、兵には不評だったようだ。元々の名称は不明で、J-2126という型式番号のみが判明している。
基本フレームにはフラット等と同じスパイン・コンセプト・フレームを用いて、構造的に簡略化された、故障率の低い変形機構を実現している。
旧型番の "J" は "JUPITER" を示し、本来は木星大気圏上層部での運用を想定された機体である。モビルアーマー形態時、Iフィールドによって機体外部に開放型ラムジェットを形成し、木星大気を燃料に一撃離脱戦法を取る可変戦闘機だった。木星の重力に捕まらないほどの大推力を誇るが、やや機動性に欠ける。劇中では状態が完璧ではなく、飛行は可能だったがラムジェット機能は回復していなかった。
劇中では∀ガンダムのハイパーハンマーに足を取られ振り回されたりなど、やられ役を演じており、目立った戦績はない。後にターンXとの戦闘に参加している。
『∀ガンダム』企画段階ではバウンド・ドックそのものが登場予定だった。コミックボンボン版コミックでは、準備稿を元に執筆されている関係からか、バウンド・ドックがロスト・マウンテンで発掘されている。