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イーサン・ライヤー

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一年戦争後期の、地球連邦軍の極東方面軍に属する独立機械化連隊の連隊長で、階級は大佐。一見、穏和なナイスミドルを気取っており、シロー・アマダに対する査問会議の際にも、シローの理想論をあざ笑う他の将官たちの中で、1人だけ真剣な対応をしていたかに見えた。しかし、実際はラサ基地破壊の為に、坑道内に於けるトラップの存在も承知の上で敢えて陸戦型ジムを多数突入させ友軍モビルスーツの核融合炉誘爆を意図的に起こそうとしたり、一時休戦の呼びかけに応じるふりをしてジム・スナイパーにアプサラス狙撃位置への移動を命ずるなど、勝つためには手段を選ばない非道な指揮官であり、シローに対しても査問会議の後、抗命した際は殺害するように、カレンサンダースに圧力を掛けていた。

安全かつ快適で出世ルートへの登竜門とも言える連邦軍本部ジャブローへの配転を望んで功を焦っていたフシがある。またレビル将軍に対して異様なまでの対抗心を燃やしており、モビルスーツの導入による機械化部隊創設も、彼に対する対抗心の表れからとも言われている。ある意味、ギニアス・サハリンと対照的に「連邦の(悪い意味での)大人」を象徴しているといえる。ただ、前述の査問会議において、状況的には他の将官たちの反感を買う可能性もある言動を敢えて行ったり、後述の戦死時においても命を惜しんだり取り乱したりする様子を全く見せない等、単なる卑劣漢とは言い切れない剛毅さがあり、一部では高く評価されることもある。

ジャブロー強襲を目的としたモビルアーマー・アプサラスを建造している秘密基地の所在を確認した彼は、星一号作戦が決行される前にレビル将軍の鼻を明かそうと大軍を率いて敵基地を叩き潰す決意を固めた。宇宙世紀0079年12月、チベットのラサにて、ジオン公国軍の秘密基地攻略戦の際にビッグトレーにて指揮を執る。MS隊に加えてガンタンク隊や空軍も動員、兵種を使い分けた複合的な作戦を展開し、地形が変わる程の激しい消耗戦の末、遂にアプサラスIIIを引きずり出す。アイナによる一時休戦の呼びかけに応じるが、抜け目なくジムスナイパーを展開、待機させる。やがてギニアスが休戦を無視して暴走、先手を打たれる形でモビルスーツ隊を焼き払われる。これに対する報復措置として、まずケルゲレンを撃墜(この時点でスナイパーはアプサラス攻撃圏に達していなかった)、更にアプサラスへもジャブロー強襲を断念させるダメージを与えた。が、Ez8の特攻を受けたギニアスが死の間際、執念で放ったアプサラスIIIのメガ粒子砲が山を貫通、彼の指揮するビッグトレーの艦橋部分を直撃、戦死する。総員退避の声がかかる中、艦橋指揮所を一歩も動かずメガ粒子の奔流を睨み据えていた。

小説版では階級は少将であり、生存しているようである。

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