MSVにおいて設定された量産型宇宙戦用モビルスーツ。因みに高機動型ゲルググとして初めて世に出た画稿は、シャア専用機にバックパックを装備したものだった。その後『How to build Gundam 2』誌に小田雅弘によるB型・C型コンビの模型作品が発表され、ドイツ空軍のヴァルター・ノヴォトニー部隊を思わせるエリート部隊に配備されたとの設定がついたことで、B型およびC型の性格付けが明確なものとなった。
先行量産型のYMS-14やMS-14Aの背面パネルを高機動バックパックに換装した機体。出力を推力に回すため、ビームライフルの代わりにロケットランチャーを装備している機体もあった。主にエース・パイロットやベテラン兵が愛用した。
宇宙戦用MSとはあるが、『機動戦士ガンダム 戦場の絆』などのゲーム作品では地上での使用が可能な設定になっている事が多い。
ジョニー・ライデン専用機
先行量産型YMS-14にB型パックを装備したもので、ゲルググB型仕様の第一号機にあたる。キマイラ隊にはこれ以外に11機分のB型バックパックが支給され、C型バックパックと併用して使用された。
ヘルベルト・フォン・カスペン専用機
『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場。厳密にはその他のB型と若干仕様が異なり、中央ユニット、両側サブスラスター等の一部が簡略されたタイプのバックパックを装備。同作にはカスペン機の他にも同型が数機登場している。これら簡易B型とも言える機体は、ほとんどの公式資料で「MS-14」と紹介されており、詳細に関しては不明である。
シン・マツナガ専用機
ゲームソフト『機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ』『機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081』などに登場。しかし、マツナガがB型に搭乗した設定はなく、ほぼゲームオリジナルの架空機の扱いとなっている。
エリク・ブランケ専用機
ゲームソフト『機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081』に登場。デラーズ・フリートがインビジブル・ナイツに提供した機体。カラーリングは紫色で、接近戦重視のカスタムがされている。
MS-14BR キマイラ艦隊所属 ア・バオア・クー戦仕様
メカニックデザイン企画『MSV-R』で設定された機体。キマイラ隊で使用されたタイプで、脚部の装甲を取り外し大型のバーニアを装備した機動性能強化型。その姿が高機動型ザクに似ている事からゲルググRと呼ばれる時もある。ツィマッド社工場で2機が改装されて予備パーツと共に納入され、更にキマイラ艦隊でB型1機がこの仕様に改修された。